観光

March 29, 2015

大川夜桜――「お花見怪談屋形船」


 きのう、深川怪談「お花見怪談屋形船」に参加しました。

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 清澄白河駅近くからスカイツリーまで小名木川、大川を屋形船で東家一太郎さんの浪曲(三味線はご伴侶の美(みつ)さん)を聴きながら食事を楽しみました。小泉八雲「十六桜」などが吟じられ、粋な宵を過ごしました。

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 ただ人見知りであぐらができない自分には不向きでした。職場の飲み会でさえ苦手な自分が、見ず知らずの人たちと会ってすぐ打ち解けられるはずもありません。

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主催者側のアンソロジストで雑誌『幽』編集長、東雅夫さんと造形作家で舞台演出家、北葛飾狸狐さん


 とはいえ、船から見る大川の夜桜は美しく、スカイツリーも桜色。ほかの多く行きかう船の船頭さんたちも、浪曲開催の模様をものめずらしそうに見ていたのが印象的でした。船の中から、稲川淳二さんが語った、東京大空襲にまつわる心霊体験の舞台、東京テレビセンター見えて悲しくもおつでした。

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December 22, 2014

東京天空歌劇場



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 先日、数年ぶりに六本木森ビルのスカイデッキに上ってみました。一緒にいってくれた友人がいたく感動してくれてうれしかったです。自分も前回来たのは東京スカイツリーの開業前。地震が起きたらなくなってしまう東京の美をひととき堪能しました。

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November 30, 2014

てさぐる世界の在り方の多様性   秋田県立美術館、高嶺格・企画「てさぐる展」



 先々週の土曜日(15日)、仕事で読んだ原稿で現代美術家、高嶺格(たかみね・ただす)さんが企画した美術展が開催されることを知りました。これも初めて知った、氏が秋田公立美術大の准教授に就任。秋田市の秋田県立美術館で「視覚障害者が案内する“てさぐる展”」(11月23日〜12月7日)を開く、と。高嶺さんの作品には4年前の六本木クロッシングで出合い衝撃を受け、著書を読み、昨年2月には水戸芸術館で開催された展覧会にも足を運びました(2011年の横浜美での展覧会は行こう行こうと思っていたら3・11発災で叶わず)。即23日にJALのマイルで航空券、ホテルの予約を入れました。

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 1回45分、1日10ツアー。各回、視覚障害者が参加者を連れて展示品に触れ、感じるところを述べながら案内するという企画。始まってみるまでどんなものか分かりませんでしたが、その冒頭から衝撃的でした。初めに展示してあったのはミケランジェロの彫刻のレプリカ(ルーブル美所蔵)。下半身裸の青年が、恍惚とした表情をその顔に浮かべています。自分を案内してくれた煙山さんはその足に触れ、「力強い青年がこれから跳躍しようとしているように感じます」と話されました。

 そして煙山さんが観客にどんな風にしていますかと問われたので、自分は恥ずかしくて恍惚としていますとはいえず、まどろんでいますと答えました。その後、様々な展示があり、そうしたやりとりが少しずつ交わされました。そして最後には、観客全員が善光寺の戒壇巡り方式で暗闇を歩き、千葉市の盲学校の生徒さんが制作した作品に触れ感想をいいあい、煙山さんがシャッターを切ってインスタント写真を撮影して終了しました。ほんとうにあっという間の時間でした。

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 まず、冒頭の彫刻作品は皆どこかで見たことがあるはずですし、見て、その感想をいうことは比較的容易です。しかしそれでも、自分は「恍惚としている」とはいえなかった。さらに続く作品は一見してその目的や用途が分かるものではなく、見えているからすぐ感想が浮かぶものでもありません。視覚中心の、触覚中心の感覚と区別することに実はもう意味がなくなることに気付きます。この世界を、自分が中心に置いている尺度とは別に測ることはいくらでも可能で、価値観の在り方は多彩である、ということを改めて感じました。

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 自分が実話怪談が好きなのも、この世界は多様性に満ちている証明がそこにあるからだと常日頃感じています。まさに今回の展覧会でもそうしたことを感じました。目に見えるものがすべてではない。放射性物質も目に見えません。政治の実態も目には見えません。人の心も目には見えない。サン・テグジュペリの言葉を引くまでもありません。こうした経験を、観念ではなく実体験として感じられたのが本展。体験後に直接お話させていただいた高嶺さんは、展示というよりライブイベントとしての側面があるのでなるべく会場に足を運びたいと語ってくださいました。ぜひ多くの皆さんに体感してほしいです。

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October 15, 2014

4年越しの念願叶う――玉置神社参拝(後)


 ―承前―

 実は、隣の部屋からずぅ〜〜と男女ペアの話し声が聞こえてきたのです。はやくSEXでもして寝てくれ!と思ったのですが、結局、午前3時にトイレにいったあとやっと静かになりました。草食系なのかどうか知りませんが、なにを延々話すのか? 十津川村にふだんの夜型生活のままを持ち込んで欲しくないなぁとつくづく思いました。朝、朝食の膳が用意されているのに彼らは現れませんでした。

 翌朝、というかそれから数時間後、午前6時半に天理教教会の儀式の音で目が覚めました。こちらは全然不愉快でなく、そのまま朝風呂に向かい、朝食へ。ここまで言及してこなかったのですが、もう先週から台風19号の発生からずっと気になっていまして、どうなるかとウエザーニューズの3時間予報を見ると大丈夫で、空を見ても雲がかかっている程度。大雨が降ればあらゆるバスが運行停止すると警告されていたので気が気でなかったの、心底安心しました。ご加護としかいいようがありません。

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 おいしい朝食を済ませ、ゑびす荘の温かいおかみさんに丁重にお礼を申し上げてバスセンターへ。村営バスで玉置神社へ向かいました(往復を予約してあります)。細い道をくねくねと上り、駐車場からは徒歩で15分ほど歩いて神社へとようやくたどり着きました。

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 神武天皇が東征された際に礎ができたという2000年の歴史ある神社です。境内には樹齢3000年以上の神代杉もそびえ、その荘厳な雰囲気にふれただけで涙が溢れてきました。石段を登り、しっかりと本殿にご挨拶をし、ただただここに来られた感謝を申し上げました。そして社務所へ向かいました。実は4年前、書家の先生がこちらで祝詞を上げてもらい、その先生も神社の血を引く方なのですが、その祝詞を上げた「若い神職」さんをとてもほめられたのが印象深かったのです。ならばと、もし自分が初めて祝詞を上げていただくのなら玉置神社で、と心に決めていたのでした。

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 そして用紙に住所氏名を書いたり、初穂料を納めて待つこと数分。まさに若い神職様が現れ、祝詞を上げていただきました。その声は力強く、先にまして涙がはらはらと流れてしまいました。4年前、神倉神社様のご神体、ゴトビキ岩に触れた際に手のひらから体中に流れた、大きな大きな「許し」の感覚を思い出しました。そのときは文字通り号泣したのです。あの温かい、包まれるような感覚をいまでも忘れることができません。あんな経験は初めてのことでした。それが今度は、自分の住所氏名が織り込まれた祝詞の大いなる力に身をゆだねることができたのです。

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 玉串の捧げ方を教えてもらうなどして、ご祈祷は終わりました。そして自分がこちらにお邪魔したきっかけをお伝えするし、大切な、そして勇気をいただけるお言葉を頂きました。そのお言葉に、どれだけ自分が応えられるかは自信はないのですが、それでも大きな指針を頂いたことは間違いありません。4年間、心に秘した甲斐がありました。その後、書家の先生が作品を揮毫られた玉石社にお参りし(白い玉石の上には無数の落ち葉などが。しかしこれも自然な姿なのです)、帰りのバスぎりぎりとなるので失礼することとしました。5年以内にまた参拝すると心に誓って。

 その後は、ふたたびバス、電車と乗りついで5時間ほどかけて大阪・阿倍野へ。近鉄特急から見える奈良の風景はほんとうに美しく、山々、木々、河川、田畑、神社仏閣、住宅などが絶妙な配置で絵画的。自然美とは一線を画した、まさに営々と成された人の手が入った美しさを噛み締めました。ほかでこんな美しい風景をみたことがありません。大阪府に入った途端、その美は色あせたのでなおさら感じ入りました。次の奈良は、今回通過しただけの吉野へ桜を見にきたいです。

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 伊丹発羽田行きのJAL最終便に予約をとってあったので、せっかくなのであべのハルカスに上ってみることにしました。時刻も宵闇迫る時間。夜景が楽しめると思ったのです。ただ結果的には想像以上でも以下でもなかったのです。仕事でオープン前から記事をさんざん読んできて、とはいえ大阪の街を上から見下ろしても感動しないのではないか、それも阿倍野は中心から離れているし、という予断がそのまま実際に眼下に風景を前にしても変わらなかったのです。

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 上りのエスカレーターの照明にほかの客から大げさな歓声が上がるのを聞いて、オープンしたてのUSJで感じたことを思い出しました。つまり、たいしたアトラクションでもないのに、大阪の人は自らを乗せて、高めて楽しめる。しかしそれは自分には無理なのだと。あべのハルカスも東京スカイツリーも、中心から外れているのに高さだけ日本一、世界一を売りにして内実はお寒いものです。あと数年もしたら階下の近鉄百貨店同様、赤字に転落するのではないでしょうか。

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 帰りの機内からは夜景が撮れました。小さくハルカスも見えました。ここまで上がってくると、大阪市も美しく見えるものです。邪な橋下市長を選び、戴いていることも忘れさせる美しさです。やはり今回の主眼は玉置様への参拝。余計なつけたしはつけたしとして心に納めればよいこと。ほんとうに天候にも味方していただいた1泊2日の旅を満喫することができました。感謝。






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October 13, 2014

4年越しの念願叶う――玉置神社参拝(前)



 2010年秋、書家の先生が当地で作品を制作されたのをきっかけにその存在を知った玉置神社様。場所は奈良県十津川村という秘境であり、自分で運転しなければ到底参拝することは不可能と考えていました。しかしたまたま今年の夏ごろ、仕事で十津川村がかけ流し温泉と熊野古道の世界遺産登録10周年を記念するイベントを開催するという記事を調べている際、村営バスが土日などに期間限定で村から神社へと運行されている、と知ったのです。まさに今の仕事をしていなければ知らなかったこと。さらに東京・日本橋の「奈良まほろば館」で詳しい資料をもらい、割引料金制度があることも知ったのでした(十津川村役場と電話・メールでやりとりも)。同館は、大神神社様へ初参拝する際にも有益な情報を得た場所でもあります。

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 そして約3カ月前に予約していた10月11日、羽田空港からJALの翼で関空へ。離着陸の際に電波の出ない電子機器が解禁されて初めてのフライトだったので張り切りました。扇島の火力発電所や富士山などを撮影。関空着後、リムジンバスでJR和歌山駅へ。鉄路に乗り換えて五条駅で降り立ち、「日本一長い路線バス」に乗って十津川村へ。当初、字面だけでなんのことが分からなかったのですが、つまり全5時間行程の路線バスを利用して十津川村へ向かったのでした。自分が乗ったのは約3時間でしたが、おもえば片道10時間ほど。さながらパリ旅行です。とはいえ、温かな雰囲気のゑびす荘さんにお世話になり、ゆったりと1日目は終わりました。

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 路線バスからは数年前に起きた土砂災害の爪あとが随所に見られ、当時の緊迫した状況をまざまざと思い出しました。護岸工事が大規模に行われ、一方で先週の台風18号に起因するであろう流木が川にたくさん流れていました。旅館について外へ散歩に出るとちっちゃくてかわいいヘビさんに出遭い、これは運がイイ!とうれしくなりました。また宿の隣に天理教の教会があって18時と6時半に様々なパーカッションを使った儀式の音が聞こえてきて勉強になりました。そして夜、お酒を飲んでばったり寝たのですが、目が覚めて露天風呂に入ると真上にお月様が煌々と。ラッキー!

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September 22, 2014

親友一時帰国


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ご近所で

 以前の職場で知り合い、結婚式にも呼んでいただき、だんなさんも含めてお付き合いさせていただいている親友が、だんなさんの仕事の関係で南米の国に約2年間住んでいるのですが一時帰国され、再会を果たすことができました。

 とてもはつらつとした女性で、ほんとうに忌憚なくお話しできて楽しいのです。そんな彼女に紹介したくて、シネマート六本木で待ち合わせし、自分は2カ月ほど前に観て感動した韓国映画「怪しい彼女」を一緒に観ました。2人で笑って泣いて、大満足いただいたようで何より。ビバ!韓国映画。

 その後、こちらもぜひご紹介したかった新宿3丁目のRioへ。彼女が幼少期から成人まで過ごした新宿5丁目の近くです(いまの吉本興業本社屋が彼女の母校)。こちらも、今夜もおいしいお料理に舌鼓を打ち、そして楽しいお話をすることができました。ほんと愉しかった。

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はまぐり酒蒸し

 最後に都庁舎展望台へ。23時まで開いている観光&デートスポットです。そしたら久し振りの東京ということでとでも夜景に感激してもらい、お誘いしてよかったです。雨後だったので空気がきれいでした。こうしたありがたい友人を得られて、感謝ばかりの再会の夜でした。

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中野方面

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都心方面







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September 14, 2014

足もとにはフナムシ。空にはヒコーキ


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バス停から公園まで徒歩で2キロ


 きょうは秋晴れ、友人が数週間ぶりに時間ができたということで、城南島海浜公園へ行きました。着いたのが16時くらいで、次第に夕景に近づいていきました。数年前に来たときとは、D滑走路ができて羽田空港の航路も変わっていますが、この公園からはまだ飛行機のおなかを見ることができました。

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秋晴れで夕刻の涼しさ


 迫力ある航空機、たのしそうに遊ぶ人々や犬、猫たち、ゆったりと通り過ぎていく巨大タンカー、そして足下にはフナムシ。ひさびさに解放感あるふれる穏やかな時間をすごすことができました。そう、ときどきボラらしき魚が海面から飛び跳ねていました。なんでかな。


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September 07, 2014

コンサートと新宿下町散歩



 きょうは紀尾井ホールで開催された「第8回 東京ムジーククライス定期演奏会」へ。同演奏会は3回目です。前半はパレストリーナ、モンテヴェルディらルネサンスから初期バロックの作品、ならびに作曲家で鍵盤奏者、鈴木優人氏の「深き淵より」が合唱とオルガン、ハープ、テオルボの通奏低音で演奏されました。合唱の人数がものすごく多くて驚きました。通奏低音がほとんど聞こえません。

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NHK「ブラタモリ」でも紹介された江戸城外濠土手筋。ねこさんがイグナチオ教会の鐘の音とともに現れました。この子は毎日聞いているんですね

 後半はヘンデルの「Dixit Dominus」(主は言われた)。若きヘンデルがロンドンで活躍する前、イタリアでの修業中に作曲した傑作です。イタリア時代の他作品も大好きな中で、とくに本作は素晴らしい。実にドラマティックで、その後の「ヘンデル節」がところどころに聴け、さぞや当時はカストラートやボーイソプラノが美しく歌ったんだろうな、と想像します。

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元赤坂の迎賓館も見えます。これがXPERIAできれいに写るズームの限界


 前半は正直、ふだん聴かない曲ばかりだったので聞き流せたのですが、後半はマルク・ミンコフスキの演奏を15年は聴き続けているのでモダン楽器の演奏という時点で違和感がどうしようもなくありました。そして、頭の中ではミンコフスキの演奏が響き、比べてしまうのです。ほんと最初は無理かも、って思いました。しかし。アーティキュレーションのつけ方などディレクターの渡辺祐介氏の意図が明確にわかり酔わせていただきました。ソリストの皆さん、アルトの上杉清仁さんは当然ながら、バスの渡辺さんが認めた加藤宏隆さん、ソプラノの松井亜希さんが特に印象深いです。

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初回はトリトンスクエアの第一生命ホールでした


 ただ席が2000円という格安のせいか子どもが多く、演奏中に女の子が落ち着きがなく、プログラムを音をたててめくるのを両親が注意しないのにはあきれました。バカ親子です。やはりまともなクラシック、バロックコンサートは少々値段を上げて「音楽を聴きに来る」客だけを入れるべきと考えます。ちゃんと聴いている子と、そうでない子の差がありすぎる。無理につれてくるのはやめましょう。

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世田谷からも見える220メートルの防衛省電波塔

 その後、天気も晴れ、かつそれほど気温も上がらなかったので、韓国映画「怪しい彼女」のなかなか見つからないOSTのCDがあるかもしれないと、新大久保の音楽ショップに歩いていくことにしました。同店はタワレコ渋谷店のケポプ売り場を唯一凌駕するお店です。そこを目指して、市谷、曙橋、東新宿の住宅街を敢えてぬっていきました。

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飼い主さんに見えないように撮りました(笑)


 というのも、今自分は明大前に住んで12年、そして9月に更新したのでもう2年住みますが、自分の趣味だけでいうなら、一番住みたい町は富ヶ谷・代々木八幡周辺(渋谷区)、ついで曙橋、牛込近辺(新宿区)なのです。前者はほんとうに憧れですが、後者、ちょうどきょう歩き回ったあたりはそれほど高根の花ではなく現実的。僕にとっての東京下町は神楽坂です。1時間かけて新大久保までいくあいだ、ほんとうに迷路のような路地を縫って探検しました。楽しかった!


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からすさん、かっこいい


 OSTはデジタルでは発売していても、CDでは発売されていませんでした。でもいいんです。たのしい散歩ができ、帰りにいつもの南大門市場(スーパー)で食材を買って帰りました。ただ残念なのは、友人が忙しすぎて約束していた日曜夕食を一緒にできなかったかことです。仕方のないことですが。

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August 05, 2014

8月23日、二転三転――事実上、初めての山形へ



 あ〜〜〜7連勤終わり。休みは火曜日だけですが、連日の緊張感の重圧から1日でも解放されるなら大きい、と今噛み締めています。

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日曜日の東京は、四国・九州・韓国の大荒れをよそに猛暑なのに澄んだ快晴

 8月23日土曜日。その日を休むために代わりの方にお願いしたのはもう1カ月以上前のことでした。というのも、K-POP・VIXXの評判が高まり、どんなか聴いてみたくて抽選に申し込んだのでした。しかしどうせ当たるであろうと高をくくっていたらなんとはずれ。さらに一般発売は一瞬で完売しました。おぉ、せっかく休みをとったのに無為の休日になる!

 そこで考えに考え、小学校からの幼なじみを誘って群馬のハンセン病の見学施設、重監房資料館へ行こうと決めました。友人は忙しい上に人権には無関心。なので彼女しか誘えないと思ったのです。するとうれしくも誘いにのってくれ、宿もとって準備していたのですが…いきなり同日、彼女の住む建物のメンテナンスで強制在宅が余儀なくされたのです。やむなく仕切りなおすことにしました。

 ならばどうしよう。橋下市政のために事実上閉館に追い込まれるピースおおさかに行こうか? 初めての沖縄で戦跡を回ろうか? 長野県下諏訪町の「万治の石仏」に会いに行こうか? 富山県上市町の「おおかみこどもの雨と雪」詣でをしようか?奈良県十津川村の玉置神社参詣へ赴こうか?… しかしどれも1泊2日の旅程、せっかくの夏休み、車の運転がペーパードライバーのため無理、JALマイル活用のため席が空いているか、あるいは航路があるか、などなど考えると却下となりました。

 そこで浮上したのが山形でした。子どもの頃、連れて行ってもらったことはあるらしいのですが記憶になく、NHKBSプレミア「新日本風土記」を見れば美しく、立石寺や出羽三山神社がおわし、月山があり、酒田の旧港があり、好きな作家の黒木あるじさんの住む土地、大切な友人の父方の故郷であり(おじいさまは加藤紘一氏の後援会員)、マイミクさんが当地で大学教授を務める地であり、学部時代に明治学院大から講師としていらしていた尊敬する先生の故郷でもある等々。いいぞ。お邪魔したい!

 ということで、東方地方には仙台と盛岡、平泉以外いったことがなく、それでも青森、山形には憧れを抱いている自分としてえいやっと決めました。JALの席も空いていて確保完了。宿もるるぶで探してよさげなところを見つけることができました。はてさて。あとはお天気です。かんかん照りもいいですが、少しの雨なら風情があって逆にいいかも、とも思えます。いつものように予定をつめこまず、目的地をしぼってゆっくりお邪魔したいものです。



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May 20, 2014

二月堂から思う



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 JR東海のCFで見るこの風景が二月堂からのものだと先日、初めて知りました。二月堂の「お水取り」をTVや写真で見る限り、もっと大きい場所かと思いきや、中規模のお堂だったというのも印象深いです。朝霞の中に東大寺が浮き上がる光景は、さぞや美しいであろうと想像します。

 しかし、中学・高校のときに感じていたことも思い出しました。東大寺は宗教施設である前に、政治の道具であったことを。飢餓や貧困にあえぐ民たちをたぶらかすために建てた。あの巨大すぎる大仏と大仏殿。ウソは大きくつけばつくほど真実味が増すといいます。幾人も人が溶け込んだ仏像。

 神社のお社が立派であっても簡素を旨とし、お社さえない自然信仰に根ざす神道と、仏教ではやはり大きく違うと考えます。仏教は政治の道具であり、哲学であり、本来の宗教的「信仰」とは違うのではないか。国家神道などはたかだか100年の歴史ですから、仏教の罪深さとは比較になりません。

 フランス・アヴィニョンの旧教皇庁に足を踏み入れたときに感じた、あの権力の残滓が、東大寺はじめ奈良の寺々にはまだまだ息づいてるでしょう。この美しい眺めも、壮大さも、教会の彫刻が凝らされ、尖塔がどんどん高くなっていたことに通じると思うと、また違って見えてくるものです。

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May 14, 2014

聖なるものは聖なる場所に



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 11、12日に大阪、奈良に向かったきっかけは大阪市立美術館で開催中、「山の神仏」展の公式アカントにフォローされたことでした。そうでもなければそんな展覧会が開かれているなんて知るよしもなく、職場の休憩室で大阪行き決定でした。交通費はこつこつ貯めているJALマイルを使えばないも同然。

 大阪市美は2000年、フェルメール展に来て以来。なんで年号がわかるかというと、そのときに大もうけしたらしく、阿倍野方面から「フェルメールの小径(こみち)」というものが整備されていて、そこの碑に詳細が記されていたからです。ちょうど親類の結婚式があって来阪していて母と鑑賞したのでした。

 美術館に入るとむっと暑く、さらに撮影禁止だからカメラレンズにキャップをしろといわれました。東博平成館でそんなこと言われたことありませんから、僕もむっとしました。さらに、老人の団体客が展示物にふれんばかりの大きな身振り手振りでしゃべりながらの鑑賞。僕はWALKMANの音楽でしのぐしかありません。さらに、もっと呪術的な展示かと思いきや仏像が大半でした…

 で、思ったのですが、僕は仏像にはほとんど興味がなく、さらに神にはカタチがないと思っていますので、珍しい神像が展示されていても心が動かないのです。そして一番痛感したのは、聖なるものは聖なる場所にあってこそ、価値があると。ということで、正直、展覧会は… しかし資料(史料)的には勉強したいので重いカタログは購入したのでした。


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さんざん仕事で開業時に記事を読んだあべのハルカス。ウィリス・タワー(旧シアーズタワー)の透明&低い版って感じ




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May 04, 2014

高麗神社への参詣と道ばたの花々




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 昨年の5月13日以来で埼玉県日高市の高麗(高句麗)神社に参詣しました。行きは立川経由、JR高麗川駅から、帰りは西武線高麗駅へ。徒歩で高麗神社、観光地・巾着田を歩いて回りました。最初に高麗川駅近くのお料理屋、竹の家さんでうな玉丼を頂きました。ほんとうに数年前まで、ウナギが海を渡って行き来しているなどとは知らず、値段が高いだけでなく、最近はウナギをありがたく食べるようになりました。うな玉丼は値段も手ごろで、一緒にとじられたささがきゴボウもおいしかったです。

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 きょうは良い天気。道端に咲く花々は美しく、山の新緑は濃く、川べりではバーベキューを楽しむ人たちがたくさんいました。我が家にはそういう習慣がなかったので、というかそんな富裕層の遊びができるような家庭ではなかったので、よくこんな場所を見つけてくるなぁ感心しました。巾着田が彼岸花の季節で有名なのは知っていましたが、今の時期はバーベキューの盛り場になっているとは想像もしませんでした。

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 約1年ぶりに訪れた高麗神社は昨年平日に訪れたのでなおさらですが、多くの参拝者が来ていてにぎわっていました。僕にとっては日々、仕事上のご加護を仕事が始まる前にお守りに祈り、終わった後は感謝する日々です。僕の勝手な確信なのですが、僕は堅い信仰を持ち、本心からK-POPを愛で、韓国映画に親しんでいる限り、渡来人である高麗神社の祭神、高麗王若光様は僕を助けてくださると考えるのです。日本の神道と朝鮮人が融合した本存在こそ、今の日韓関係に必要です。

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 下手にタクシーを使ったりしなくてよかったです。伊豆大島の旅でもそうでしたが、自分の足で(あるいは自転車で)移動すればこそ、見えてくるものがあると強く感じました。実は高麗川駅前の大雑把な地図を写真に撮り、それを見て移動していたのですが、たまたまハイキング客が曲がるべきポイントにちょうど現れ、僕もその角を曲がれた、ということがありました。でなければその道に入っていこうとは思わなかったのです。以後、人にはその道で会いませんでした。ご加護に感謝!

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April 21, 2014

東京夜景―新宿タカシマヤから―


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 新宿タカシマヤ(東京・渋谷区)ほかから望む(2014年4月20日午後7時前)。SONY、α6000で撮影しXPERIA sol23に転送。新宿御苑、神宮球場、東京タワー、ミッドタウン、六本木ヒルズ、東京スカイツリー、防衛省、丸の内ビル群、新宿副都心などが見渡せました。

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March 16, 2014

葉山ワンニャンの幸福



 きょうは十数年来の友人、年上おねえさん、お友だちのFさんのお宅へ初めてお邪魔しました。これまで都内ではなんどもお会いしていたのですが、念願の神奈川県葉山町のご自宅へとお邪魔したのです。

 待ち合わせは逗子駅で、初めての街。市議選告示日とあって、駅前で各候補者が演説していました。みんなの党の地盤で、結いの党の候補が立っているのには驚きました。どうでもいいですが。

 さて、Fさんは愛犬・メイちゃん(推定8)と共にお迎えに来てくださいました。僕、17歳来、犬とちゃんとしたお散歩をしたことがなくて、へっぴり腰でリードをもたせていただきました。

 素敵なミニ・シアター(CINEMA AMIGO)がお昼に開いているカフェで、おいしいパスタ・ランチをいただきました。ひさびさにおいしいパスタ。そして滋味ある野菜料理に舌鼓をうちました。

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 少し歩けば春の海。江の島も望める海岸は、風が強かったものの長閑な空気が流れていました。海面がきらきら光って、空にはトンビが滑空し、セーリングの帆が波に乗って走る。

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 お宅への道すがらマフィンを買い込みました。なんというか、春を楽しむにふさわしい街並み。こんな街に生まれてからずっといたら引っ越しはできないなと思うと同時に、津波よ来るな、と祈りました。

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 お宅に着くと、3匹、とうか3ニャンがお出迎えしてくれました。百福(もも)ちゃん(推定8)、美羽(みう)ちゃん(推定3)、そして海音(みと)ちゃん(推定8カ月)。みんな美人さんです。

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 僕が一番恐れていたのは、猫ちゃんたちが僕を嫌い、近寄ってきてくれないことでした。ところが、海音ちゃん、美羽ちゃんはすぐに懐いてくれ、本当にうれしかった!

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 ただ、オオモノの風格ある百福ちゃんは僕をチョーガン見するなり、なかなか近づいてきてくれなかったのです。しかし!おいとまする頃には先方が出向いてくださり、なでさせてもくれたのです。

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 Fさんは、持参したシャトー・ヌフ・デュ・パップに合うおつまみをぱぱっと作ってくださり、その台所は映画にでてきそうなロハスな感じ。とってものんびりさせていただき、幸福な時間でした。

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 ご両親を亡くされ、たいへんな中でも一流企業で責任ある職務に就いていらっしゃるぶんちゃんさん。こんな素敵な方と十年以上、お友だちでいられて僕は幸せなのです。






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March 10, 2014

「梅まつり」は終わっても。そして、消える風景。



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 先週の土曜日、ご近所の羽根木公園へ。正式な「梅まつり」はその前の週末で終わっていたのですが、ことしのお祭り、開幕初日から雪が降って週末ごとに雪など悪天候が多かった。ということで、まだまだ花は見ごろ継続中でした。考えることは皆さん同じようで、外国人を多く含む来園者がたくさん。にぎにぎしくてよかったですが、毎年頂く甘酒がないのが残念でした。

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 その後、「ふるさと怪談トークライブ at 東京」(墨田区)に向かう前に席をとっておいた映画「偉大なる、しゅららぼん」を観ました。呪術ベースの万城目作品、好きです。そして脚本を書かれたふじきみつ彦さん。劇中の台詞のやりとりの軽妙さは昔観た同氏のコント作品を思い出しました。ただもうちょっと、呪術面が強烈だったらなぁ、と思うのはお許しください。

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 で、渋谷TOEIで観たのですが、毎日渋谷駅を使っているにもかかわらず、東急東横店が解体されているのに気付きました。あまり宮益坂方面には来ないので。なんか違和感あるなぁ、と思ったら、あるべきはずのものがない! 東急傘下の渋谷駅周辺はどんどん変化していきます。そして、東急の富裕層向け店舗って、Bunkamura以外、ほんと縁遠いなぁと思うのです。



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March 02, 2014

伊豆大島一人旅 ―5―



 前承。伊豆大島火山博物館前から路線バスに乗り、波浮(はぶ)港へ向かいました。印象的だったのは、バスの運転手さんがしきりに無線で連絡を取り合い、大型トラックとすれ違うタイミングを計っているのです。狭い道路でなんども大型トラックとすれ違う。帰りに気付いたのですが、これはおそらく土砂を運んでいるのです。復興、道半ばと言うかまだまだなのです。

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 波浮港は情緒ある街並みが残る、どこかさびれた漁港でした。そして森繁久彌書の詩碑を見て、ちょうど正午の町内音楽としてかかった「波浮の港」(野口雨情詩、中山晋平曲)を初めて知りました。ちなみに詩碑の解説の書は故・鈴木俊一元都知事筆。懐かしい。小さい可憐な花が咲き、海水は美しく、ぜえぜえいいながら急勾配の坂をのぼれば椿が咲く。

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 坂の上にはなまこ壁の旧家(旧甚の丸)があり、大谷石でできた塀が連なり、ヤスデが繁り、南国風な景色がひろがっていました。教会もあり(大島で見るのは2度目)、寺社とともに信仰の中心があるんだなぁと。灯台があったのでいってみると、龍王崎という岬があり、幕末と太平洋戦争中には江戸・帝都の入り口の守りの要塞として機能したそうです。

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 帰り、坂の途中でおばあさんがベンチで休まれていて、ここを毎日のぼられているんですね!とお話しさせていただきました。ほんとうにすごい。さらに旧港屋旅館(無料)に寄ってみると、往時の波浮港の繁栄がうかがわれ、写真には漁船で溢れかえる港の様子が残されていました。さらにこれも知らなかったのですが、『伊豆の踊子』の踊り子さんは大島出身ということでこれまで映画化された映像の抜粋が流れていて、津川雅彦×鰐淵晴子はすごいなぁ、と感心しました。

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 情緒ある港の空気をいっぱいに吸い込んで、バスで元町港へ戻りました。大島での最後の食事として、東海汽船船客待合所の2階にある食堂で「島づくし」定食(べっこう鮨、明日葉そば・天ぷら、磯のり)を食べ、少し散歩して帰りの高速船に乗り込みました。あとはもうぐっすり、夢うつつで久里浜港を経て、気付いたときは羽田空港へと接近していました。この角度で羽田空港を見るのは初めて!素敵なアングルで写真が撮れました。

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 飛行機は旅立ち、僕は無事に帰ってきたのです。次回は雪でいけなかった三原山の火口を訪れてみたいです。ほんとうに充実した1泊2日でした。海と、山と、火山のジオパーク。信仰が息づき、かつ政治ではリアル。実にバランスの取れた町ではないですか。そしてなにより人が温かかった。みなさんもぜひ、伊豆大島の旅へ!

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伊豆大島一人旅 ―4―



 前承。伊豆大島、大島温泉ホテルで朝6時に目が覚め、2月24日が始まりました。すぐに露天風呂に入り、霧に包まれた三原山を拝みました。そして朝ごはんのバイキング。これまたおいしくて、アラブ系のお兄さんが流暢な日本語でご飯をよそってくれました。こうした雇用があるホテル、いいですね。青汁ぽいけど甘くておいしい明日葉ジュースとヨーグルトでしめました。

 チェックアウトし、元町港までふたたびバスで送ってもらいました。そして翌日は15時30分の船まで、バスと徒歩で移動することに。ママチャリはもうこりごり(笑) 路線バスまで1時間も待つ必要があったので、歩いて伊豆大島火山博物館へいくことにしました。大島役場のそばを通り、しばらく歩くと、予期していたことでありましたが、その場所がありました。

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 昨年10月の土石流災害の爪あとは深く、津波に襲われた地と同様、もはやそこには人が住める場所ではなくなってしまっていました。半壊した建物のもそのまま。30人もの町民、旅行客が亡くなったのです。立派で大きな排水路が通っているにもかかわらずの惨事。いかに「想定外」だったかが伺えます。2月28日には天皇・皇后両陛下が訪れたとのこと。地の霊が鎮まりますことを祈ります。写真を多く撮ることは控えました。合掌。

 その現場から歩くとすぐ東電の火力発電所がありました。もしここまで土石流が来ていたら、と考えるとさらにぞっとしました。と、そうこうするうちに火山博物館に到着しました(外観は創価学会の会館ぽくでびっくり)。着いたのは10時前くらいでしたが、どうやら僕はその日初めての来館者だったらしく、エアコンはがんがん効いていましたが電源は僕が展示スペースに入場する直前にいれられました。


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右に見える三角屋根のゴンドラは1933年に読売新聞が三原山火口調査に使ったもの

 展示内容はおどろくほど多岐に渡り、三原山の噴火はもちろん、日本、世界の火山活動についての解説で大きな博物館が満たされていました。理系だったらもっと楽しめたでしょう。一番印象的だったのは、世界の火山が立体図で表現されていたのですが、日本、インドネシアのはんぱない感じが、地震多発の所以がよくよく分かりました。一方、中国には火山が少ないのに大地震が頻発するの理由を僕は寡聞につき知りません。

 帰り際、展示資料に誤植があったので(福島民報社が「民放社」となっていたのです)受付に報告し、館前に来た路線バスで波浮(はぶ)港に向かいました。バスで地元のおばあさんたちの話が聞こえてきたのですが、都心の病院を「東京の病院」というのには驚きました。大島町も東京都なのに、そうなんだなぁと。確かに檜原村のおばあさんも都心を東京と言ってたのを思い出します。





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February 28, 2014

伊豆大島一人旅 ―3―



 前承。伊豆大島、大島温泉ホテルについて、夕食まで時間があったので露天風呂に入ることにしました。正直、僕は温泉自体に魅力を感じないのですが、露天が大好きです。とくに今回は三原山を望みながらお風呂に入れるということで。そして実際、紹介写真や予想を超えて素晴らしい眺めでした。雪を頂く山肌と、そこにつらなる一面の潅木。ときめきました。

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 しかし、本当の感動は夕食後、20時ごろに入った2度目の入浴でした(翌朝6時にも入りました)。もう風景は闇の中。今度は夜空の星を楽しみに入りました。ところが、星より気になるのは旅客機の機影です。それも視野の中に3〜4機も高度を変えて入ってくる!こんな経験は生まれて初めてでした。あとから知ったのですが、大島上空は羽田・成田に向かう航路になっていて大混雑とのこと。

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 明るいうちは大自然の風景を、漆黒の闇では旅客機の機影を楽しむことが出来たのです。こんな贅沢なひと時を過ごせるとは思いませんでした。そして、夕食です。大島で採れた魚の刺身やイセエビ、明日葉、べっこう鮨(白身のづけ)などなど、写真の通りの豪華さです。これも船代を割り引いてくれたおかげでプラスできたのです。さらに初めて食べた椿油で揚げる串揚げのおいしかったこと。大満足でした。

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 また、お給仕をしてくださった女性(中野出身とのこと)がよく話しかけてくれ、これもとても楽しかったです。翌日は波浮(はぶ)の港がいいですよ、と提案してくれたのもこの方でした。一人旅は決して孤独ではなくて、連れがいるよりもっと地元の方とお話しが出来る気がします。大切な思い出です。夜はTVで劇場版「臨場」を観て(くだらなかった)、早朝風呂に備えて0時過ぎには寝入りました。

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February 27, 2014

伊豆大島一人旅 ―2―



 前承。ということで、伊豆大島元町港から歩いてすぐの、レンタサイクルお店へと向かいました。前日に電話しておいたのです。ところがです。確かに荷物があるのでカゴがついた“フツウの自転車”をお願いしておきました。結果、なんともテキトーな感じのおばさんが用意しておいてくれた自転車は、おんぼろママチャリ。あとで気付くのですが、まともに空気も入っていないしろものだったのです。

 そこでこんなものはイラン!といえない気の弱さから、そのままそれを借りて、1日目(2月23日)の目的地、大島公園で開催されている「椿まつり」へ向かうことにしたのです。ただ、すぐに後悔の時は訪れました。ここは島です。ちょっと考えれば分かることだったのですが、とにかくほぼ道には勾配があるのです。とにかく延々。それをおんぼろ+空気不十分の自転車で行くのはアラフォーデブには…

 さらに、やっときのう3週間続いた風邪がほぼ治ったのですが、当日はまだかなり頭痛が…。正直、その時点においては僕は大いに自分の判断の甘さを呪ったのです。ほんとやばかった。ただ、そんな僕の救いとなったのは、見たこともない光景だったのです。それは、川島理史・大島町長が共産党員とは知っていましたが、沿道(大島一周道路)に貼ってあるポスターの9割が共産党!

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 当初、7割くらいだろうなと思っていたのですが、翌日も含め大島を3分の2周したのですが、冗談でなく共産党のポスター9割、あと安倍自民のポスターだけなのです。公明党のポスターを一枚も見かけないなんて、なんて素晴らしいんだろう!と島中椿の花だらけなのと同様に感動しました。こうした強固な地盤あってこその、川島町長があの災害をへてもリコールされないわけを知ったのです。 一部マスコミが災害当時、川島町長の対応を袋叩きにしたのを皆さんも覚えていらっしゃるでしょう。

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 などと気を紛らわせて1時間。途中、海の写真を撮っただけで、「椿まつり」のメーン会場に到着したときは本当にうれしかったです。ほうほうの体で自転車から降り、出店をちらほら見る中で、一つのお店で店員さんに話しかけられ、その方が世田谷経堂出身というご近所さんと知り、オススメスポットとして温室や動物園を教えてもらいました。雪の影響で園内の咲きが遅いことも。そこで飲んだノン・ベクレルのあたたかい大島牛乳のおいしかったこと!

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 そしてあんこさんのステージが13時30分から、元町港にホテルの迎えのバスが来るのが15時10分ということを頭に入れつつ椿園へ。ちらほらと椿が咲く園を歩き、温室に入ると「太郎冠者」(たろうかじゃ)という初めて見る大きな椿の木を見上げ、歩を進めるとTVカメラマンのお兄さん2人が珍しい椿を撮っていました。なんというか、いかにもTV局にいるお兄さん方(以前、日テレ、テレ朝内で働きました)で、この風景のなかで異質だなぁ〜と思いました(笑)

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 すごい派手な椿の花がありましたが、自分には町中で咲くヤブツバキのほうが魅力的だなとか思いながら再び園内を歩き、昼ごはんとして磯のりたっぷりの素朴でおいしいラーメンを食べて、大島公園動物園に足を運んでみました。歩いてすぐです。驚いたのは、椿園も動物園も入場無料なのです。離島への交付金でもあるのかなぁ、と思いました。

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 動物園、楽しいですね。一番感動的だったのは季節柄か、オスのクジャクがこれを見やがれ風に羽根を広げてくれたのです。一羽が広げると、あっちでもこっちでも競うようにみんな羽根を広げていて壮観でした。レッサーパンダも、ゾウガメもかわいくて、オオシマザクラもきれいで、再びメーン会場に戻り、お土産を買い、あんこさんの踊りを鑑賞し、再び自転車にまたがったのです。

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 帰りは「行きはよいよい帰りは怖い」の逆で、帰りは下りが多いので楽でした。1時間見込みで帰ったので時間に余裕が出来、海岸におりたり、散歩されているおじいさんとお話ししたり、周りの風景を楽しんでいると、たまたま三原神社さまを見つけることができたのです。路地の突き当たりに鳥居が見え、これはご挨拶したい!とお邪魔すると、なんと役行者(えんのぎょうじゃ)の祠があったのです。本当に偶然、少し前に『冥 創刊号』を読んで、伊豆大島に役行者が流罪にされたことを知っていたので驚きでした。

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 あとはなんとか順調に港に戻れ、自転車を返し、ホテル迎えのバスに乗れたのでした。一泊だけのお宿は大島温泉ホテル。三原山が一望できる部屋を予約し、楽しみでした。山をずんずんのぼっていくと雪がたくさん残っていて20分くらいで到着し、チェックインして通された部屋からはほんとうに雪化粧をした三原山が見えて、きれいでした。さて、あとは露天風呂、夕食です。

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February 24, 2014

伊豆大島一人旅 ―1―



 伊豆大島(東京都大島町)を初めて知ったのは小学生のとき、1985年公開の「ゴジラ」ででした。ゴジラを都心から彼の帰巣本能を利用し、三原山の火口におびき寄せて落とす、というものです。劇中、人工的に三原山を噴火させるのですが、翌年の1986年、本当に三原山が噴火したのを非常に印象深く覚えています。ゴジラをのみこんだ、火口の大爆発のすさまじさ。

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火口からの煙が絶えない

 そして昨年10月、台風26号による土石流による大災害が発生。40人近い町民が亡くなり、仕事で日々、報道記事を読む中でその悲劇を胸に刻みました。以前より伊豆大島の「椿まつり」には興味があったのですが、もうこれで今年の開催はないのか、と危惧しました。しかし例年通り開催すること知り、初めてお邪魔することにしました。飛行機での渡航は満席で、東海汽船の高速ジェット船で。

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 船からTDR、幕張新都心が見え、通称「トトロ」、おそらく東京湾横断道の巨大通気孔に最接近し感動しました。その後は前日の仕事が23時過ぎまでで起床が6時だったため眠りに落ち(久里浜に寄港したのは覚えています)、目が覚めれば伊豆大島にかなり接近していました。高速船は本当にジェット機のエンジンを利用し、ほとんど揺れずに進行。船酔いする僕でもまったく平気だったのです。

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 ちなみに料金は、まず都庁のフェアでもらったチラシで割り引きがあり、さらに「復興事業」として往復で3000円も返金されました。そのぶんホテルでのお料理をプラスさせてもらえました。まさに今、大島への旅がおすすめです。船でもたったの1時間45分。曇天だった竹芝桟橋から打って変わって、着いた大島元町港は晴れていて、三原山の威容が出迎えてくれました。

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 今回の旅は一人旅×ペーパードライバー、ということで自転車移動を想定。そのため一眼レフカメラは断念し、XPERIAのみで全ての写真を撮ることにしました。向かう船の中、どんより曇った雲間から日が幻想的に差し、その下を飛行機が飛んでいく様は本当にかっこよかった。ただうまくは撮れないだろうと思い、記憶の明晰な思い出としました。








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January 31, 2014

ベクレル・クリアの淡路島産で心置きなく


 
 今夜は友人と久し振りに再会し、おいしいご飯を食べることが出来ました。僕もほんとうは見習わなければならないのですが、彼女は内部被曝に非常に気遣いをされていて、せっかく久し振りにお会いするので、心置きなくおいしく食べられる場所はどこかと考えたとき、お店の存在は知っていてもまだ行ったことのない「淡路島と喰らえ」(新宿西口店)へご一緒しました。

 そう、淡路島産の食材、とくに瀬戸内でとれた魚を中心にいただけので内部被曝のおそれをほぼゼロに抑えられるのです(伊方原発から放射性物質は流れていますが…)。これならベクレル・クリアな上にノー・ストレス!近所のスーパーでも「淡路島牛乳」が売っていますし、お店に貼ってあった島内マップを見ると、魚、牛、豚、鶏、そして名産のタマネギなど食材の宝庫。素晴らしい!
 
 ということで、安心安全な淡路島の味覚を楽しみ、その後は僕の定番、夜の都庁から東京の夜景を眺め(自分では気付かないおもしろ日本土産も発見)、喫茶店でさらに爆笑なお話し(S学会ネタ!)もでき、楽しい夜を過ごさせていただきました。いろんな意味で思想を共有できるお友だちは貴重です。感謝!そしておいしく、楽しかった!

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January 19, 2014

序章・伊豆大島旅行&冬晴れ東京



 まずは、名護市長選挙での自民党による「札束作戦」の失敗、良識の勝利を言祝ぎます!


 きょうは伊豆大島の観光キャンペーンが東京都庁で開催されていると知り、足を運んでみました。来月にも伊豆大島旅行を企図する自分としては気分を盛り上げるために、ということで。

 ただ展示としては伊豆大島産の椿があるくらいでたいしたことはありませんでした。それでも担当の職員の方とお話ができ(残念ながら大島町民の方はいらっしゃいませんでした)、楽しかったです。

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 その後、物産コーナーで前のりで大島町の福祉施設で製造された椿の花ジャム、新島のくさや瓶詰め(くさやエキスが新島産、鯖は鹿児島産)、神津島ののりなどを購入しました。

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 そして都庁に来たら定番、45階の展望室へ。きょうは強風で、きのうの東京スカイツリーからの眺めとは打って変わってクリア!房総半島、筑波山、富士山もしっかり見渡せました。

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 友人と落ち合う時間まで間があったので、新宿中央公園へ。シェパードを従え戯れる女性。独自ルールで鬼ごっこをする男子高校生たち。かわいいカラス、スズメたち…。憩いの冬。

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 最後は友人と待ち合わせて、以前、博報堂の人に連れて行ってもらったという「金の目」というラムしゃぶしゃぶのお店へ。有名人(俳優、政治家など)のサインもあるリーズナブルで美味な名店でした!

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January 18, 2014

実家・母と初・東京スカイツリー&初・生・ふなっしー



 きょうは生前、父が完成前に通っていたという東京スカイツリーに実家・埼玉の母と行きました。世田谷の部屋からは見えるのですが、実際に登るのは初めてです。

 問題は母が車いす移動ということなのですが、一番問題だったJR上野駅公園口の階段に、急ではありますがスロープがついていて、上野から循環バスでスカイツリーまであっという間でした。

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 きょうは天気が心配だったのですが、バスに乗っている間に晴れ間が見えて、母が「晴れてきた!」と本当にうれしそうな笑顔を見せてくれたので心から良かったと思いました。

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 チケットは事前に時間指定、クレジット決済ですが障害者手帳を見せると同伴者1名まで半額となり、2人で1人分の料金となりました(電車もバスも)。

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 450m展望台まで上がったのですが、晴れたもののスモッグが都心全体にかかっていて見晴らしとしては残念でした。かつ東京スカイツリーは都心から外れているのでそういう意味では微妙。

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 とはいえ、母は少なくとも楽しんでくれたようでよかったのです。お昼ごはんは当初、「たまひで」に行ったのですが長蛇の列。そこで銀座ソニービルにあるのは知っているカーディナルで。

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 と、ここで終わったらアレだったのですが、なんとたまたまふなっしーがソラマチに登場!職場でくまモンに会え、そしてきょうは遠目ながらふなっしーまで!母が僕の大喜びぶりに驚いていました。

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 ということで、無事に久し振りに母とのお出かけができました。現役時代は母は車で小平市の国立都営の身障者職業訓練校まで通っていたのですが、今は免許も返上し、遠出も多くなくで。またぜひ、母とでかけしたいと思います。




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January 12, 2014

町村万歳!  「JAPAN 町イチ!村イチ!2014」


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全国の342町村が参加、約140のゆるキャラが参加した2回目となる「JAPAN 町イチ!村イチ!2014」が東京国際フォーラムで11、12日の日程で開催されました。前回は3万5千人が足を運んだそうですが、ゆるキャラブームさめやらぬ今回はそれ以上の人出が見込まれるのではないでしょうか。

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 それにしてもです。僕はきのう仕事でこの記事を読んで興味がわいて足を運んだのですが、あの多くの人々はどこで情報を仕入れるのでしょうか。もちろん僕が読んだ記事がけさの朝刊に掲載されるわけですから、それを読んでもあるでしょうが、にしてもすごく多くのお客さんでした。

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 会場はいうなれば“地方物産の博覧会”状態。北海道から沖縄まで、それぞれのブースでその土地の名産品が販売され、とにかく目が移りました。そんな中で、まず手にしたのが和歌山県太地町(たいじちょう)の鯨大和煮缶でした。同町は「古式捕鯨」発祥の地として有名です。

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 4年前、熊野那智大社の権宮司(ごんぐうじ、当時)さんに、和歌山は山地と海が接近していて放牧もできず、故に海に「肉」を求めたのだという説明を聞き、それまで捕鯨に対してもやもやしていたのですが、これはれっきとした日本の文化なのだと認識し、それ以来注目の地でした。

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 つぎに興味をもったのは富山県上市町(かみいちまち)ブース。同町は「おおかみこどもの雨と雪」の舞台なんです。同作の監督、細田守さんの故郷。作品で描かれた民家、畑、大自然がまさにそのまま存在していて、足を運べば見られる!もういつか絶対、行きたいです。甘いしょうが汁を購入。




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 そして昼ごはんを、数ある食事ブースの中から、兵庫県猪名川町(いながわちょう)のイノシシの肉ハンバーグと野菜を天然酵母パンで挟んだ「いなぼうバーガー」。出来立てが供され、ふわふわのパンに滋味深いジビエ肉のバーガー、とってもおいしかったです。帰る時、同町のゆるキャラ「いなぼう」にばったり出遭えてうれしかった!(食べちゃいました!といなぼうに謝ったら、傍にいた町職員の方が笑っていました)。

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 そして最後にジビエつながりで北海道新ひだか町のえぞ鹿肉の缶詰を買いました。北海道や兵庫県なら放射性物質も大丈夫だろう、と安心して買えました。福島、宮城、岩手、群馬などでとれたイノシシ肉の汚染度はまさに「核廃棄物」並みですから要注意です。ということで、納得の買い物もできて、お祭り気分を味わえて楽しいひとときを過ごせました。

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 この半年、仕事で地方発の記事を読む機会を得て、人生でこれまでになく日本国内への憧憬がいっぱいです。中学生のときから最近まで海外ばかりに目が行き、旅行に何度か行ってきましたが、今は国内の美しい自然景勝、信仰、土地の食べ物に興味津々です。八百万のくにだからこそ、ゆるキャラも受け入れられたに違いありません。まずは伊豆大島に行きたい!

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January 03, 2014

歩け歩け  大手町→皇居→赤坂→銀座



 きょうは予定が次々と覆りながらも、愉しい散歩ができました。

 友人と、まず渋谷の越後屋三太夫で干物焼定食を食べるつもりでしたが、営業が4日からで最初の撃沈。そこでオムライスを食べようと、渋谷グルメタウンの「卵と私」を目指したのですが10人近い待ち人数。そこで隣の「お茶の間」がすいていて、かつ魚焼きも食べられるということでお隣に移ったら落ち着いて、お得でおいしい昼ご飯を食べられました。

 次に半蔵門線に乗って、きょうの自分的マスト、大手町の平将門様の首塚に参詣しました。駅周辺は箱根駅伝応援の観衆がまだたくさんいました。毎年のことです。首塚には大学院受験以来、母校に近いことからお願いを節目ごとにさせていただいています。ことしは無事に仕事ができるよう、心からお願いしました。さすがお正月、一見さんらしき参拝者が大勢来ていました。

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 そのあと、江戸城天守閣跡を見てみたいと思っていたのですが、しっかりと門が閉じられ、城内に入ることは叶いませんでした。そこで某アニメ制作が目指す、日枝神社の宝物館(国宝・則宗は目的)へそのまま歩いて向かうことにしました。皇居の広場には、前日の一般参賀用の仮設トイレがそのままになっていて、2011年の1月2日以来、目にする二重橋がそこにありました。当年、初めて一般参賀に参加したのです。

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 その後、各省、国会議事堂、総理官邸、議員宿舎の傍を通って日枝神社へ。そして、その名声の通り、とにかくすごい人でした。ただ思うに、信仰とは日々のものであり、年に一回お参りすればそれですむのは大きな勘違いと考えます。日々、神々に感謝し、生活しなければならないと考えます。ただ肝心の宝物館は閉まっていたのでした!

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 そこで予定変更、また銀座ソニービルへまた歩いて戻ることに。道は都営バスの渋谷―新橋で通ったことがあるルートに沿って歩きました。途中にはコマツ本社、日本財団ビル、商船三井本社、霞ヶ関ビル、文部科学省、財務省、総務省、農林水産省、中日新聞東京本社などがあり、日比谷公園を横切って、有楽町へ。けさの火災の現場検証が続き、焦げ臭さが周囲に充満していました。

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 そしてソニービルで友人は気になっていた「α7」を実見し、そのまま有楽町ビックカメラで購入に至りました。その後、実家で見たBSJAPANドラマ「孤独のグルメ」に触発され、四川料理が食べたかったので渋谷の「悟空」という店を目指したのですがまたしても閉まっていたのです。そこで僕は初めて、台湾料理「龍の髯」で夕食をとり、帰宅したのでした。久々の歩け歩け大会、楽しかったです。









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November 10, 2013

若冲&ターナー



 きょうの東京は雲も抜け、暖かい秋の一日となりました。そこで友人と一緒に午後、皇居の三の丸尚蔵館、上野の東京都美術館へ足を運びました。フィリピン、来たるベトナムの超大型台風による計り知れない被害にはただただ胸が痛みます…

 まずは、開館20周年記念「美を伝えゆく−名品にみる20年の歩み−」(後期)が11月24日まで開催されている三の丸尚蔵館へ。お堀を見ると、天皇、皇后両陛下が東御苑内の池に放流したコイ50匹が、カワウにのまれて全滅したことを思い出しました…。お堀には白鳥が一羽がすいすい。

 さて来館は2度目で、思えば前回も伊藤若冲の「動植綵絵」目的だった気が。その後、全30幅が東京国立博物館で開催された「皇室の名宝展」で公開され、そしてまたきょう、うち2幅を見ることが出来たのでした。大胆な色遣いと構図、そして精細で生き生きとした筆致。目を見張るばかりです。

 ほかにも、沈痛な文面を表出させる王羲之の「喪乱帖」などが出陳され、小さいスペースながらすべてが“見どころ”、皇室の名品を見られるまたとない展覧会でした。次はもっと時間に余裕をもってお邪魔し、皇居内散策もしてみたいものです。

 続いて上野へ。ターナーの作品は、目に入る限り好きなのです。しかしその全容を知ることはなく、まったく知識もなく臨みました。そしたらターナー、ゴッホの対極をいく「存命中に大成功」した画家だったようです。画壇において多少の波乱をもたしたようですが、基本、エスタブリッシュメント。

 で、有力者に庇護を受けるために作品を多く描いてもいました。で、そうした作品は僕が好きな彼の作品とはまったく違うのです。特に主題が何であれ、人間を描くのがうまくないようでした(あくまで僕の感想です)。かつ、大きな画面も余り得意でないような…。小品のほうがいい。

 とはいえ、海に浮かぶ満月の光、掻き曇った湖水地方に降るにわか雨と淡色の虹、テムズ川に架かる橋の茫洋とした情景、黒のコントラストが生きる帆船での水葬…。淡彩を多用した画風に、ときに慄然とし、ときにうっとりしました。類を見ない作品たち。

 考えるに、思い入れをもって好きで描いた作品と、“為”で描いた作品とでは歴然とした違いがあるのでは?と感じました。世間の名声とは別次元で、そうしたものがあるようで。晩年まで作品を描き続け、自分の思いのままに筆をふるった。その伸びやかさが滲む画面でした。



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June 19, 2013

山口・萩の逸品を南青山で  根津美術館「特別展 やきものが好き、浮世絵も好き 山口県立萩美術館・浦上記念館名品展」



 きょうは予定と予定の合間を縫って、根津美術館で7月15日まで開催中、「特別展 やきものが好き、浮世絵も好き 山口県立萩美術館・浦上記念館名品展」へ。

 後漢の緑釉犬に頬が緩み、北宋の白磁合子や景徳鎮窯・青白磁輪花杯の洗練に酔い、唐の藍釉合子に胸ときめく。浮世絵では広重の「王子装束ゑの木大晦日の狐火」が見られて感激!

 鑑賞後、いつものコースでお庭を散策。雨がぱらぱらと降るも備え付けの傘をさしてお庭を巡ると、池には菖蒲か杜若か分かりませんが、蕾が拳のようになっていました。あと数日後には見ごろでしょう。

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May 19, 2013

ライヴ×2――神戸・TEENTOP&大阪・INFINITE 遠征



 18、19日とJALの翼で伊丹空港経由、神戸・三宮でTEENTOP、そして梅田・ホテルグランヴィア大阪で一泊して翌日、大阪・USJ野外特設会場でINFINITE(インピニ)のライヴに参加してきました。

 まずTEENTOPは去年のZeppTokyoライヴより楽曲もはるかに充実し(ニューアルバム「No.1」がどれも傑作揃い)、構成も「音楽とパフォーマンスで魅せる!」が貫かれていて本当によかった。無理に日本語で歌わず、観客が求めるように韓国語で全曲歌っていました。もちろんトーク部分では日本語を織り交ぜてですが、変に媚びてないのがいいんですよね。注目のCHANJOくんもデビューから2曲目の傑作、「Supa Luv」で敢えて当時と同じサングラスをして当時と現在の見事な成長の対照をみせてくれました。チェゴ!ですよほんと。

 そしてインピニのライヴは番外編的な感じでした。ライヴ開始後20分くらいで雨も降り出し、内容からしてもツアーライヴとは別物でした。しかし、それでも生で彼らの大好きな楽曲を聴けて、観客参加型のトークイベントも楽しく、やっぱり参加してよかったと思えました。TEENTOPとは好対照で日本語でのトークが中心で、なんだか大御所感も(笑) いやね、自分の場所が舞台から最も遠いブロックだったので、慣れるまでずっとオペラグラス越しで必死でした…。ちなみにチケットはUSJのパスもかねていて、十数年ぶりくらいにUSJで少しだけ遊びました。久々にジェットコースター的なものに乗れたので満足であります〜

 ということで、念願のライヴ、2つとも楽しめた遠征でした。2日目は朝はパン、昼は抜きでしたが、1日目は神戸牛ランチ、夜は法善寺横丁をふらふら歩き、その足で心斎橋で見つけた「にし家」という老舗のうどん屋さんで“たらいうどん御前”を食べることができました。なんというか、大阪の人いきれ、街の雰囲気に圧倒されてチェーン店でも入りそうな勢いでしたが、ちゃんとした夕飯がとれてよかったです。去年の12月ぶりの大阪旅行でした。







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March 24, 2013

墨画のような桜の花弁  中目黒・目黒川の桜並木を



  きのう、ずっと通っている中目黒の、目黒川沿いのヘアサロンへ行きました。ただ、10年近く通っていますが、桜の時期にいったのは初めてだったのです。いつも蕾か、葉桜をみていました。1度だけ、お花見だけのために目黒川沿いを歩いたことはありましたが、夜だったのでそれほど混雑していませんでした。

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  しかしきのうは昼日中、もう井の頭線渋谷駅からも、JRからも乗換えが不便になり、ホームが狭くなった分、過密度が増した東急東横線に乗って中目黒駅に着いたときからその異常さに目を見張りました。こんなに人だらけ、ぎゅうぎゅうの中目黒駅は経験はなく、3・11のときに徒歩で自宅に帰った際、同駅を通過したときもあんなではありませんでした。


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  そしていつものようにお店に向かおうとしたらとんでもない。人が詰まって川沿いの通りは身動きがとれず、初めて裏道を通って(こちらもおしゃれでした)、やっと予約時間をやや過ぎてお店に辿り着くことができました。いやはや、あんな人出は、たまたま日曜日に通って驚いた、少し前の新大久保・イケメン通り以来ではなかったかと思います。

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  無事、カットと、オプションで久しぶりにヘッドスパをやってもらい気持ちよくお店を出たときには大混雑はやや解消され、写真も撮ることができました。ガラ携のCA005にてですが、1300万画素ゆえにキレイに撮れましたよね?なんだか墨画のように桜のいろが淡く、人間の喧騒とはかけはなれた、そそとした美しさでした。先日終わった、中目黒を舞台にしたCXドラマ「最高の離婚」の撮影で使われたクリーニング店もちゃんとありました。







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January 16, 2013

想いはハンガンの川面をすべる…



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  twitterとの連動のみでしか更新していないfacebookの、「カバー」写真を設定しないことにやっときのう、気付きました。

  そこでいったいどんな写真がいいかと考えたとき、自分がいまナニを希求しているかと考えれば、それは韓国への旅だなぁ、と。去年、旅行を計画していたのですがある事情でキャンセルし(キャンセル料も発生)、おじゃんになったソウルへの旅。

  かつて仏文学専攻の自分にとって、パリにたゆたう、セーヌ河はそれなりに「旅愁」ある場所ではあったものの、今のハンガン(漢江)への思いはそれにくらべ数段強いものがあります。まさに憧憬。もちろんセーヌのほうが美しく、絵にはなると思うのですが、、、

  やはり韓国映画などでハンガン、もしくはその橋を渡るシーンが頻繁に登場するからでしょうし、この写真を撮った2年前、そして仕事で初めて訪れたソウルでも、ハンガンの傍に建つホテルに宿泊したからかもしれません。夜風に当たりながら、とばしたタクシーから眺めたハンガンの夜景の美しさ…

  今現在、ソウル―羽田を7往復できるJALマイルが貯まっているというのに…。心だけが、ハンガンの川面の上をすべっています。






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