October 2014
October 31, 2014
安倍総理と学者主導で国滅ぶ――ハイパーインフレへカウントダウン
まったく予想外でした。まさかの更なる金融緩和です。日銀の国債買取枠を50兆円から80兆円に。ETFやREITをこれまでの3倍に。もはや想像を絶しています。まさに異次元の緩和です。
まったく個人的には７年間塩漬けの、かなりな元本の日経平均連動のETFを売る機会が間近に迫っている、という感覚です。もしこの花火が長続きするのなら、ついに、ついに、そのときが来るのか、という感じです。うれしいというよりは感慨深い。
しかし。長期的に考えれば日本経済の破滅へのアクセルが踏まれた感が強いです。10月28日、参院財政金融委員会で共産党の大門実紀史議員が黒田東彦日銀総裁に、この大規模な金融緩和をどう混乱なく収拾するつもりなのか、と問いただしたところ黒田総裁は「出口戦略はそのときの経済状況によるので、現段階で述べるのは時期尚早」と答弁。つまり、なんの見通しもないまま借金を天文学的に増やしながら、いまの金融政策を続けているわけです。
もはやアベノミクスの成功云々ではなく、支持率が低下した安倍総理の政権浮揚の道具として、金融政策が実施され、孫子世代の日本財政を破綻に導いているのです。それに加担したのが、５人の日銀政策委員であり、白井さゆり・慶大教授はじめ学者が多い。一方、反対した４委員は木内登英・野村証券チーフエコノミストら、実業の皆さん。つまり、学者は結果どうなろうと高みの見物ができますが、実業の皆さんは金融破綻の阿鼻叫喚のまただ中に立たされるのです。賛成するわけがありません。
いよいよ、もしも先のETFが売れるなら、金（きん）に換えるつもりです。１ドル３００円時代が間もなく到来し、ハイパーインフレの到来です。破綻に備えねばなりません。
October 29, 2014
誰もが住みやすい新宿を守り、発展へ！ 弁護士・岸まつえさんが新宿区長選に立候補表明
世田谷区に住んで12年。すごく住みやすいのですが、やはり家並みが変化するのを見ていると、引っ越しへの憧れも生まれてきます。以前から、都営新宿線・曙橋駅や都営大江戸線・牛込柳町駅や若松河田駅の周辺に惹かれてはいたのですが、先日、四谷から新大久保まで住宅街をぬって歩き、その憧れは強烈に強まったのでした。地震火災がきたらやばいのは分かりますが…
そんなある日、弁護士の岸まつえさんが新宿区長選挙に立候補すると知りました。子育て、仕事でご苦労のうえで司法試験合格という「人の痛みを知る」経歴はもちろん、その第一声で当選して欲しい、と思ったのはヘイトスピーチへの「毅然とした態度」を表明していたからです。新大久保で繰り返されたヘイトスピーチは、ほんとうにほんとうに醜いことであり、日本人の恥でした。岸さんのような方が区長になったら、だいぶ事態は変わると考えます。
すてきなポスター
一方、対抗馬はあとから知ったのですが自民党の都議で、安倍晋三や高市早苗らが所属する女性蔑視・人種差別を掲げる右翼団体、日本会議で役員を務めている人物です。もしこんな人が区長になったら、いまの新宿の自由な気風が穢されるのは火を見るよりも明らかです。新宿の魅力は、先の落ち着いた風情と自由さのダイナミズムが共存しているところにあると実感しています。
岸さんはほかに福祉政策の充実、脱原発はもちろんのこと、性的マイノリティーの相談・啓発、ひとり親家庭の支援、さらには障害者基本条例の制定を打ち出しています。誰もが住みよい新宿を守り、発展させるには岸さんしかいないではないですか。旧弊主義の自民都議だったら真逆の政策が区政の隅々に侵食するに違いありません。
ザ・標的
そしてなにより、平和の尊さをしっかり訴えられることが重要。集団的自衛権に首都の中心から反対の声を上げなければいけません。戦争に巻き込まれたら区内の防衛省が標的になるのは必然です。うちからも防衛省は見えますから、他人事ではありません。ということで、ボランティアで少しではありますが、お手伝いをはじめました。ほんの少しですが… そう、皆さんも新宿区にお友だちがいたらぜひ！
October 27, 2014
恩師の文章を読む
仕事上、社外の方の文章も校閲します。Ｔ大名誉教授や、社会派小説家、Ｋ大教授などなど。さすがにＴ大名誉教授は完璧でしたが、社会派小説家やＫ大教授は結構、間違いがあます。と同時に、読んで楽しいで大変ですが担当できるときは担当します。
ただ先日、学部時代にお世話になった先生の投稿を読んだときは緊張しました。なぜかTwitterでは相互フォローしているのですが、なぜ僕をフォローしていただいているかはなぞです。もはや仏文学関係のつぶやきなんて皆無ですから…
先生は詩人として大家です。投稿された文章も詩に関するもので、興味深く拝読しました。気になるところはありましたが、結果的に僕の手が入ることはありませんでした。というか、先生を知っているので自分が校閲などおこがましいと思っていたので、よかったよかった。
ほんとうに役得というか、まったく興味のない記事も読みますが、それよりもこうしてときどき当たれる自分にとって特別な存在の、についての、文章を読めるのはありがたいことです。あぁ、これで将来があればいいのですが、夢がもてない不安定な雇用なので…そう、だから早く死ねばいいんですね。
October 23, 2014
宝塚歌劇の反戦・信念 宝塚歌劇団特別顧問、「ベルばら」演出家・植田紳爾さん「しんぶん赤旗」に登場
昨年末、仕事でいやというほど「宝塚歌劇100周年」関連の記事を読みました。自分はまったくの門外漢なので、せいぜい同劇団が阪急財閥創始者・小林一三翁によって設立され、それをまねて松竹歌劇団ができたといったことくらいしか知らなかったので、1914年に「ドンブラコ」から公演が始まったとか、劇場は温泉浴場を改装したものだったとか、いろいろ勉強になりました。約25年前に一度だけいったことのある宝塚駅に着く直前、川を渡る橋の手前に温泉施設があった電車からの光景を思い出しました。初めての自動改札であったと思います。
10月16日付・しんぶん赤旗
そうした記事の中で、「ベルサイユのばら」などの演出家として同団特別顧問、植田紳爾さんを知りました。宝塚歌劇の屋台骨となった数々の作品を長年手がけられたことを知り、演劇好きとして畑は違っても尊敬しました。ただ、浅利慶太のようにどうせ権力とべたべた結びついてんだろうな、と勝手に思っていたのです（浅利は経営者なので全然違うのに）。そんなでしたので、しんぶん赤旗の１面連載企画に植田さんが登場されたのには驚きました。
しかし、インタビューを読めば登場は驚きに当たらず、先の自分の思い込みがまったくの的外れだったと知りました。ｆご自身が福井や神戸で空襲に遭ったのはもちろん、やがて仕事に打ち込む日々の中でふと、そうした戦争の悲惨な記憶を失いつつある自分自身にショックを受けた。それが自分にとっての強烈な「戦争体験」だと語られる言葉の真摯さ！ 胸を打たれずにはいられません。いま、従軍慰安婦の存在をなかったことにしようとする安倍晋三総理や高市早苗総務大臣らがしている歴史の抹殺とは真逆といっていいでしょう。
44年に閉鎖され、46年に再開された宝塚歌劇場。現実は廃墟でも、舞台は色鮮やかな世界。そのとき受けた大きな感動が、植田さんを演出家にしたそうです。だからこそ、阪神大震災発災から３カ月後、悩み抜いた末に劇場を再開したそうです。まさに信念の人。そんな植田さんが「共産党は、信念を曲げない、矜持ある政党だと思います。期待します」と仰るのを読み、なるほど、と思うのでした。文化・芸術は平和であってこそ。被爆者の美輪明宏さんが戦争推進の政治屋たちを舌鋒鋭く批判し、「共産党に政権をとらせてみりゃいいじゃない」とステージで仰ったのを思い出しました。
October 21, 2014
感情ジェットコースター チャン・チョルス監督「シークレット・ミッション」（隠密に偉大に）
人間、あんまりショックだと涙もでないですね。ただ、余りのことに呆然とするだけ。劇場をあとにして家に帰って、録画したTOKYOMX「５時に夢中！」（月曜分をきょう）を夕飯食べながら見てやっと一息つけた感じです。録画「５時夢」で夕飯、という自分のリラックスパターンになってやっと。まるで感情のジェットコースターのような作品にやられ、いま、そのチャン・チョルス監督の前作が「ビー・デビル」と知って、な、なるほどと思った次第です。
・・・
韓国映画「シークレット・ミッション」（隠密に偉大に）をシネマート新宿で観ました。韓国で大ヒットしたのは昨年。600万人の動員だそう。ただ、主演がキム・スヒョンということで絶対観たいと思い、ネット情報を遮断して敢えて内容は頭に入れないようにしました。なのでどんな映画か、それとは知らずにその冒頭を観て、あわてて目をつむった予告編に映画館で遭遇して最近、知ったのでした。あぁ、北朝鮮のエリート・スパイがソウルの街にとけ込むために偽装するんだな、と。
キム・スヒョン演じるリュファンは、北朝鮮で徹底的にスパイとしての能力を仕込まれたエリート。そんな彼が「街のバカ」という設定で、ソウル郊外の貧民街の雑貨屋に住みこみで働いている。みんなからバカにされつつも愛され、2年間を過ごしていた。そこに北朝鮮から2人の「同志」が送り込まれる。一人はもとライバルで同じ施設の仲間ヘラン（パク・ギウン）、もう一人は彼の監視役として、かつての後輩で彼を慕うが口には出せないヘジン（イ・ヒョヌ）。そんな彼らに北からある命令がくだり…
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いまをときめく３俳優に加え、名優で脇を固めた豪華キャストです。演技もいいし、アクションも大きな見所。しかし、なんといってもその展開です。ウェブ漫画が原作だそうで、ＢＬの要素もあっていわゆる北スパイモノの泥臭さがありません。しかし……あんなに途中まで楽しかったのに…。完膚なきまでに「予定調和」という概念が打ち砕かれます。監督は、さんざん観客を主人公たちに感情移入させて、そのあとはもう…。日本じゃこの路線であの結末はなかなか創れない。ぜひ、ご覧ください。
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October 18, 2014
涙、かれるまでの感動 B1A4 ROAD TRIP to Japan-Ready?
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16日、東京国際フォーラム・ホールA、B1A4 ROAD TRIP to Japan-Ready? 会場が職場から至近でしたので、余裕をもって向かえました。ホールAはSHINeeのリリイベ以来です。
正面の席とはいえ、2階から見下ろす彼らはいかにも遠かったのです。そう、オペラグラスを忘れました。しかし。結果的にそれは失敗でもありませんでした。パフォーマンスに集中できたのです。K-POPでは珍しい生バンド演奏を従え、それ自体が彼らのクオリティーでもあるのです。ステージバックの映像も凝っていて、１曲１曲にあわせた演出。さすが日本の事務所がポニキャニです。ステージの完成度の高さにうなりました。
後半はアップテンポな曲で固め、元気で楽しいエンディング。大満足な終演となりました。ただ、自分にとっては前半のアコースティック・バージョンによるメドレーに、ただただ感動しました。約3年、初めて彼らのＭＶを視聴したときの衝撃は、そのポップさにでした。もちろんそれは今も彼らの一側面ですが、自分にとって今の彼らの曲の一番の魅力は抒情性です。美しく、切なく。
通常バージョンでも抒情ある作品が、絶妙の構成でアコースティック・バージョンで次々に演奏される。もう、その感動は想像をはるかに上回り、涙がとめどなく流れ、涙が涸れるとはこういうことかと噛みしめました。自分が韓国映画、K-POPに非常に傾倒し、愛し、渡来人の王が日本神道の神となった高麗神社さまにほとんどお導きで出逢えた。そして今、この瞬間がある。
そんなことを考えながら、眼下で繰り広げられるパフォーマンスに酔いしれました。思いがけず、ここまで感動できる幸福。感謝でいっぱいになりました。
October 15, 2014
4年越しの念願叶う――玉置神社参拝（後）
―承前―
実は、隣の部屋からずぅ〜〜と男女ペアの話し声が聞こえてきたのです。はやくSEXでもして寝てくれ！と思ったのですが、結局、午前３時にトイレにいったあとやっと静かになりました。草食系なのかどうか知りませんが、なにを延々話すのか？ 十津川村にふだんの夜型生活のままを持ち込んで欲しくないなぁとつくづく思いました。朝、朝食の膳が用意されているのに彼らは現れませんでした。
翌朝、というかそれから数時間後、午前６時半に天理教教会の儀式の音で目が覚めました。こちらは全然不愉快でなく、そのまま朝風呂に向かい、朝食へ。ここまで言及してこなかったのですが、もう先週から台風１９号の発生からずっと気になっていまして、どうなるかとウエザーニューズの３時間予報を見ると大丈夫で、空を見ても雲がかかっている程度。大雨が降ればあらゆるバスが運行停止すると警告されていたので気が気でなかったの、心底安心しました。ご加護としかいいようがありません。
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おいしい朝食を済ませ、ゑびす荘の温かいおかみさんに丁重にお礼を申し上げてバスセンターへ。村営バスで玉置神社へ向かいました（往復を予約してあります）。細い道をくねくねと上り、駐車場からは徒歩で１５分ほど歩いて神社へとようやくたどり着きました。
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神武天皇が東征された際に礎ができたという２０００年の歴史ある神社です。境内には樹齢３０００年以上の神代杉もそびえ、その荘厳な雰囲気にふれただけで涙が溢れてきました。石段を登り、しっかりと本殿にご挨拶をし、ただただここに来られた感謝を申し上げました。そして社務所へ向かいました。実は４年前、書家の先生がこちらで祝詞を上げてもらい、その先生も神社の血を引く方なのですが、その祝詞を上げた「若い神職」さんをとてもほめられたのが印象深かったのです。ならばと、もし自分が初めて祝詞を上げていただくのなら玉置神社で、と心に決めていたのでした。
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そして用紙に住所氏名を書いたり、初穂料を納めて待つこと数分。まさに若い神職様が現れ、祝詞を上げていただきました。その声は力強く、先にまして涙がはらはらと流れてしまいました。４年前、神倉神社様のご神体、ゴトビキ岩に触れた際に手のひらから体中に流れた、大きな大きな「許し」の感覚を思い出しました。そのときは文字通り号泣したのです。あの温かい、包まれるような感覚をいまでも忘れることができません。あんな経験は初めてのことでした。それが今度は、自分の住所氏名が織り込まれた祝詞の大いなる力に身をゆだねることができたのです。
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玉串の捧げ方を教えてもらうなどして、ご祈祷は終わりました。そして自分がこちらにお邪魔したきっかけをお伝えするし、大切な、そして勇気をいただけるお言葉を頂きました。そのお言葉に、どれだけ自分が応えられるかは自信はないのですが、それでも大きな指針を頂いたことは間違いありません。４年間、心に秘した甲斐がありました。その後、書家の先生が作品を揮毫られた玉石社にお参りし（白い玉石の上には無数の落ち葉などが。しかしこれも自然な姿なのです）、帰りのバスぎりぎりとなるので失礼することとしました。５年以内にまた参拝すると心に誓って。
その後は、ふたたびバス、電車と乗りついで５時間ほどかけて大阪・阿倍野へ。近鉄特急から見える奈良の風景はほんとうに美しく、山々、木々、河川、田畑、神社仏閣、住宅などが絶妙な配置で絵画的。自然美とは一線を画した、まさに営々と成された人の手が入った美しさを噛み締めました。ほかでこんな美しい風景をみたことがありません。大阪府に入った途端、その美は色あせたのでなおさら感じ入りました。次の奈良は、今回通過しただけの吉野へ桜を見にきたいです。
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伊丹発羽田行きのＪＡＬ最終便に予約をとってあったので、せっかくなのであべのハルカスに上ってみることにしました。時刻も宵闇迫る時間。夜景が楽しめると思ったのです。ただ結果的には想像以上でも以下でもなかったのです。仕事でオープン前から記事をさんざん読んできて、とはいえ大阪の街を上から見下ろしても感動しないのではないか、それも阿倍野は中心から離れているし、という予断がそのまま実際に眼下に風景を前にしても変わらなかったのです。
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上りのエスカレーターの照明にほかの客から大げさな歓声が上がるのを聞いて、オープンしたてのUSJで感じたことを思い出しました。つまり、たいしたアトラクションでもないのに、大阪の人は自らを乗せて、高めて楽しめる。しかしそれは自分には無理なのだと。あべのハルカスも東京スカイツリーも、中心から外れているのに高さだけ日本一、世界一を売りにして内実はお寒いものです。あと数年もしたら階下の近鉄百貨店同様、赤字に転落するのではないでしょうか。
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帰りの機内からは夜景が撮れました。小さくハルカスも見えました。ここまで上がってくると、大阪市も美しく見えるものです。邪な橋下市長を選び、戴いていることも忘れさせる美しさです。やはり今回の主眼は玉置様への参拝。余計なつけたしはつけたしとして心に納めればよいこと。ほんとうに天候にも味方していただいた１泊２日の旅を満喫することができました。感謝。
October 13, 2014
4年越しの念願叶う――玉置神社参拝（前）
2010年秋、書家の先生が当地で作品を制作されたのをきっかけにその存在を知った玉置神社様。場所は奈良県十津川村という秘境であり、自分で運転しなければ到底参拝することは不可能と考えていました。しかしたまたま今年の夏ごろ、仕事で十津川村がかけ流し温泉と熊野古道の世界遺産登録10周年を記念するイベントを開催するという記事を調べている際、村営バスが土日などに期間限定で村から神社へと運行されている、と知ったのです。まさに今の仕事をしていなければ知らなかったこと。さらに東京・日本橋の「奈良まほろば館」で詳しい資料をもらい、割引料金制度があることも知ったのでした（十津川村役場と電話・メールでやりとりも）。同館は、大神神社様へ初参拝する際にも有益な情報を得た場所でもあります。
・・・
そして約３カ月前に予約していた10月11日、羽田空港からＪＡＬの翼で関空へ。離着陸の際に電波の出ない電子機器が解禁されて初めてのフライトだったので張り切りました。扇島の火力発電所や富士山などを撮影。関空着後、リムジンバスでＪＲ和歌山駅へ。鉄路に乗り換えて五条駅で降り立ち、「日本一長い路線バス」に乗って十津川村へ。当初、字面だけでなんのことが分からなかったのですが、つまり全５時間行程の路線バスを利用して十津川村へ向かったのでした。自分が乗ったのは約３時間でしたが、おもえば片道１０時間ほど。さながらパリ旅行です。とはいえ、温かな雰囲気のゑびす荘さんにお世話になり、ゆったりと１日目は終わりました。
路線バスからは数年前に起きた土砂災害の爪あとが随所に見られ、当時の緊迫した状況をまざまざと思い出しました。護岸工事が大規模に行われ、一方で先週の台風１８号に起因するであろう流木が川にたくさん流れていました。旅館について外へ散歩に出るとちっちゃくてかわいいヘビさんに出遭い、これは運がイイ！とうれしくなりました。また宿の隣に天理教の教会があって１８時と６時半に様々なパーカッションを使った儀式の音が聞こえてきて勉強になりました。そして夜、お酒を飲んでばったり寝たのですが、目が覚めて露天風呂に入ると真上にお月様が煌々と。ラッキー！
October 09, 2014
リアル河鍋暁斎「化け猫」
きょうの仕事中、「ゾウの赤ちゃん」の写真をググっていたところ、なぜか１匹の見たこともないネコらしい赤ちゃんの画像を発見してしまいました。その愛らしさは尋常ではなく、ついクリックしてしまったのです。
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それがマヌルネコでした。モンゴル語で「小さいヤマネコ」。しかし、写真で見る限り「小さい」とは程遠い、かなり立派なマヌルネコさんたちが数々。しかも、やばかわいい！
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そして、初めてなのに既視感がある。なんだろう。なんだっけ。と仕事中なのに約30秒かんがえて思いついたのでした。そう、河鍋暁斎の「化け猫」にそっくりじゃないかぁぁ！
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仕事中であり、こうした発見を他の人にいえるような職場でもないので、この発見は自分のなかで大きくなり、ここに今、書いている次第です。ね、そっくりですよね？かわいいですよね？？ まさか暁斎がマヌルネコを見たわけはないのですが、この偶然の激似具合に一人で感動したのでした。
October 08, 2014
皆既月食、時代が時代なら
10月5日、高円宮典子さまと出雲大社・権宮司の千家国麿さんの結婚式が執り行われ、今夜は都内で皇太子さま、三権の長らを招いた夕食会がホテルニューオータニで開催されています。
先月末には霊峰・御嶽山が噴火して犠牲者が60人を超えそうです。さらに結婚式の当日には大型台風が日本を直撃し、そして今夜は皆既日食。赤銅色の月は不気味でもあります。
SONY α6000で撮影
日本の根っこにつながる皇室と千家家の慶事たる婚姻近辺で非日常的な事象が相次いで起きているのです。時代が時代なら大騒ぎ。あるいは、御嶽山の犠牲者は今回の儀式への人身御供とでもいったらいいのでしょうか。余りにも予定通りの進行ぶりにいぶかしんでしまいます。
東京都世田谷区から
いずれにせよ、呪術的に日本を守るためには自分のような庶子には思いもよらない企みをしっかりめぐらして欲しいと、政府中枢、殿上人のお歴々には強く願うばかりです。今夜の皆既月食を単なる天体ショーではなく、日本好転へのきっかけとならんことを祈るばかりです。
間もなく皆既月食
■大好きな声優の家弓家正さんが亡くなられたとのこと。自分にとっては永井一郎さんよりも存在感ある人物でした。今知ったばかりで言葉もありません。ほんとうにありがとうございました。
October 07, 2014
映画の重層性を愉しむ キム・ギドク製作、脚本、編集, イ・ジュヒョン監督「レッド・ファミリー」
鬼才にして名監督、キム・ギドクが製作、脚本、編集を手がけた、イ・ジュヒョン監督「レッド・ファミリー」を観ました。北朝鮮のスパイたちが韓国で偽装家族を演じるうち、隣家の“どうしようもない”家族に感化され、「変化」するさまを描いた作品です。新宿武蔵野館で鑑賞。
・・・
最初、余りにもそれぞれの「家族」が紋切り型な描き方で、いったいどうなってるんだといぶかしんでいたのです。これが果たしてキム・ギドクの脚本なのかと。単純にすぎる、と思ったのです。しかし。結末への道程は、そうした予断をものの見事に覆すものだったのです。
思えば、キム・ギドクがかかわった作品はいずれも素晴らしいのですが（全部観ました）、観て涙を流す、といった涙腺を刺激する類のものではないのが特長と言っていいでしょう。泣ければOKみたいな、今の低脳な邦画とは比べるのも恥ずかしい。日本の映画界はいったいどうなっているのか…
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しかし本作、慟哭せざるをえませんでした。そして内容も人間の在り方、南北問題、そしてキム・ギドクが追究し続ける「演じる」ことの本質まで問うています。バロック演劇ともいえる内面と外面の相克といったテーマをはらみ、かつ現代的。舞台化してもおもしろいかと、本気で思います。
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October 05, 2014
ズブ濡れ上等 「SM TOWN LIVE TOUR �� 2014」
終わってしまえば、大雨に感謝している自分がいました。Twitterでやりとした、僕以上にＳＭエンタ連を愛するハン・トンヒョン先生から「それは思うツボ！」といわれてしまったのですが、もうその通り。でもそれくらい、大雨の中で決行された SM TOWN LIVE は思い出深いものになりました。
毎年、BoA、東方神起、少女時代、SUPERJUNIOR、SHINee、f(x)、EXOらが所属・総出演する韓国SMエンターテインメントのSM TOWN LIVEは東京ドームで開催されていました。しかしことしは味の素スタジアムが会場に。それを知ったときから「雨になったらどうするんだ」と思いました。
明大前住まいの自分には会場が身近になるのはうれしいことですが、案の定の雨というかそれ以上の大雨。始まる直前まで払い戻しもできるなら行きたくない（約15000円)と思っていました。しかしそうした提示はされず、傘が禁止ということで渋谷のロフトにポンチョを買いにいってからとってかえしました。
実は初めての味スタ。毎日、井の頭線でF.C.TOKYOのVTR広告を見せられ、試しにいってみようかと思ったものの、試合は土曜日ばかり。仕事です。なのできょう初めて飛田給の駅に降り立ったのですが、すごい人、人、人。そして当然ながらアリーナも含め味スタは満員でした。圧巻です。
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つまり、ステージ裏の席は使われていませんがアリーナ席数のほうが多いので、同スタジアム収容の51000人以上の観客が２日間（きのうも開催）にわたってつめかけたことになります。人種差別主義者が「韓流なんてなかった」とかいいますが、反論もめんどくさい無視レベルだと改めて思います。
そして自分の座った席は、ズブ濡れになりますが本ステージとは別の三つあるサイドステージのうちの一つの間近。実際、開演して間もなくＳＪ内ユニット、ドンヘ＆ウニョクのお２人が目の前でびしょびしょになりながらパフォーマンスするのを見てわらけてきました、とにかくすごいと思って。やばい、やばい。
そしてあとは、とにかくすごかった。皆さん、びしょびしょになりながらパフォーマンスされていて、自分ごときがポンチョなんか着ていて（それでも濡れるけど）いいものか、とさえ思えてきました。印象深かったのはEXO、TAO様のネットでは見たことのない照れた笑いと、詳しくは書けないSHINee、テミン君の眼福。そしてSＪ-M、ヘンリーさんの×××さ（すごいヴァイオリニスト）。f（ｘ)、アンバー姐さん（もちろんはるかに年下）のかっこよさはハンパないです。
そして感動したのは、兵役からもどったイトゥクさんがステージに登場すると大歓声。昨年のヒチョルさんのときもそうでしたが、やはり素敵なことです。2年のブランクがあっても仲間がグループを守り、それをファンが支える。こうして韓国の男性グループは練磨されるのです。大混雑を避けるため一足先に会場をあとにしながら、胸の奥から来てよかった、と思ったのでした。
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途中、明大前「うら通り」時代からお世話になっている千歳烏山・来っ亭さんによって冷えきった身体をウィスキーのお湯割りで温め、エスプリ効いた美味なるお料理を食べて回復しました。マスターは意外にも韓国ドラマ通で、話しは多岐に渡り盛り上がりました。あすが本番とはいえ、台風に翻弄されつつもこの上なく充実した一日をすごせました。
魂還る御嶽山――犠牲者を祭神へ
王滝村の「王」の字には、“はるか平安の昔、ときの後白河法皇が急病になられたとき、近侍の人々は病気平療を御嶽山に祈願され、しばらくして全快された。その折、麓の村へ後世に残る証として、法皇の「皇」の字から「王」の文字をとり、王滝村とすることを許された。”という伝説があります。 （王滝村ＨＰより）
東日本大震災を経験された漁師さんが、将来のことなんて分からない。何が起きるか分からないから、と実感を込めて話されていたのを聴いたとき、やはりそうか、と思わざるをえませんでした。どんなに将来設計を立てようと、夢を抱こうと、天変地異にはどうにもならない。週刊誌などが「生死を分けた」云々を大きく見出しを掲げて書いているのを見ると、これを遺族の皆さんはどう思って読むのだろうかと胃が痛くなり、その雑誌に良識がないことを噛み締めます。
今回の御嶽山噴火での死者は６０人に迫ろうとしています。しかし、それも無理のないことです。仕事でいろいろ調べる中、御嶽山の写真を見るにつけ、その言葉にできない美しさは圧倒的です。まさに、自分がいつかは「山で死にたい」と常々思っている世界が広がっていました。別に死を目的としなくとも、非常に魅力的な山岳であったことが身にしみてわかりました。御嶽山は平時、えもいわれぬ美しい聖地だったのです。
もちろん、本人にとっても、遺族にとっても、予期せず意に反して死ぬことは「不幸」です。けれど御嶽山は信仰篤き人々が拝する山でもあります。月山のようには人口に膾炙していないかもしれませんが、やはり御嶽山も人が亡くなればその魂が還る場所に違いはないのではないでしょうか。せめても、そうした聖地で、その大地の一部となって死ぬことは世間一般的な不幸なことではないはずです。いわば殉教に等しい死ではないでしょうか。
噴火が落ち着いた後、山頂の御嶽神社に犠牲者の皆さんを祀るべきです。神道において御霊を祀ることは神になるということ。御嶽山は自然神と共に、われわれに近しい神々が守る山となるのです。壮絶な人生や死を遂げた人ほど神式で祀り、神として祀るに相応しいと京極夏彦氏も著書の中で主人公を通して語っています。まさにこの天変地異で亡くなった皆さんは神となるに相応しい方々。登山者はもちろん、日本の国民、行く末を霊峰の高みから見守っていただきたいです。
October 02, 2014
そもそもなぜ、「地方創生」が必要になってしまったか ――自民失政の責任転嫁としての「地方創生」
安倍晋三総理が一番得意なことは論理のすり替えです。相手が正攻法で攻めてくると、まったく違う土俵で話を展開する。問われた命題には正面からは答えられないため、話をすり替えて時間を稼ぎ、やりすごす。もちろんこれを国会答弁でやっていいわけではないのですが、あくまでそれが彼自身の発言に帰結するのでまだまし。しかし、9月初旬に創設された「地方創生」関連の部署や大臣とまでになると、もはや国家的詐欺としかいいようがありません。
安倍総理は地方経済の疲弊、超高齢化・人口減少を「自然現象」のように口にし、まるで他人事です。しかし。そもそもなぜ現在のような地方埋没が起きたかといえば、ひとえに自民党がこれまでえんえんとってきた政策の結果に他ならないのです。輸入自由化で農家をいじめ、大規模店舗進出を促し地元商店街をつぶし、無駄なハコモノを建て続けてその維持費にむだな税金がどんどん浪費される。市町村合併でこまやかな行政サービスが削減され自治体の魅力も減退。
自民党が地方に湯水の如く金を注ぎ込んでも、結局その税金は自民党の集票組織（企業団体）のみにまわって、地域の独自性や豊かな景観は破壊されました。郊外型大型店舗を造ることで嫌でも車の需要が押し上げられたのは容易に想像がつきます。中央地方問わず、ただひたすら自民党は自民党のための「国土計画」の実現に税金を浪費し、創造的・永続的な地方産業はなかなか生まれることがなかった。最近、地方旅行へいってつくづくそのさびれ具合に驚きます。
安倍総理は歴代自民党の失政を、「地方創生」大臣などを立ち上げることでごまかすだけでなく、それを来年の統一地方選挙の看板政策に掲げるというのですから、厚顔、傲慢、恥知らずにもほどがあります。「福島の再生なくして日本の再生なし」って、東電福島第１原発の津波や地震への脆弱性を具体的に指摘し、対策を求めた共産党議員の追及に「対策は十分だから問題ない」とつっぱねたのは安倍総理自身でした。こんな人間に、総理の資格はありません。
